24時間体制の保育施設
院内保育とは、病院で勤務している医師や看護師の子供が保育対象となっています。
院内保育士は、一般的な保育士とは違い、24時間体制で保育を行っています。
特徴的なのは夜勤が発生します。
医師や看護師は24時間体制で患者を診ており、不規則な勤務体系となっています。
急患や急なシフト変更も多々あり、通常の保育園で子供を預けることは困難です。
病院で働く保護者が安心して子供を預けられるのが院内保育施設です。
近年では小さい病院においても院内保育を導入する所が増えてきたようです。
病院内もしくは隣接施設となるため、広い園庭や施設はない場合があります。
しかしながら一般的な保育園とは仕事内容は大きく変わりません。
夜勤がある事は特徴的ですが、夜に子供を預かってもほとんど寝ており、あまり手がかからないケースが多いようです。
工夫次第でスキルアップ
預かる子供の年齢も様々で、年齢によるクラス分けがありません。
4~5歳の子供を預かる事もあり、0歳から5歳まで一度に見る場合もあるようです。
よって工夫が必須となってきます。
一つの年齢に合わせてしまうと、大きい子たちが物足りなくなったり、小さい子たちが難しくなってしまいます。
一度にいろいろな年代の子供を見るのは難しいですが、なるべく全員目の行き届きやすく、各年齢の子供が楽しめるように個別対応をします。
とても大変ではありますが、一般的な保育園では味わえないやり甲斐があると言えます。
保育士としてのスキルアップが見込まれます。
また、保育士の給与は安いと言われていますが、院内保育士は比較的高いと言われています。
夜勤があることから手当が付いたり、24時間体制のため、シフトがきっちり組まれるため残業がほとんどないようです。
保育士業界では、自宅に仕事を持ち込まなければならないほど仕事量が多いと言われていますが、院内保育士はサービス残業は一切なく働けます。
勤務先の所属が病院となるため、福利厚生も手厚いと言われています。
預かる子供の保護者は、医師や看護師です。
職業柄緊急事態の場合も、保護者との連絡は気配りは必須です。
また、医師や看護師という仕事を理解できなければ、ストレスだけがたまり、保護者との関係性をうまく築く事ができません。
急患が入って時間通りにお迎えに来れない場合も、柔軟に対応できなければこの仕事を続けることはとても難しいです。
院内保育の求人は人気があり多くはないそうです。
メリット、デメリットを理解が必要で、やりがいを感じ取れる職種です。
院内保育は比較的託児所に近いサービスであるとも言えます。
一時預かりといったケースが多いので、子供が安心して過ごせるようコミュニケーションスキルが重要だと言えます。