子どもの想像力を伸ばす
昔から本を沢山読む子どもは賢くなると言われています。
読書の習慣の付いている子は自然と読解力が身につき、学力が高くなるのでしょう。
本好きになるには、幼児期から絵本の読み聞かせをして興味をもたせる所からはじめるのが良いでしょう。
絵本の読み聞かせは、想像力や感性を豊かに育てる一つの手段です。
現代社会において、テレビやゲーム等目から耳から入ってくる情報はとても多いです。
ゲームの画面の多彩さ、効果音、目まぐるしい画面転換から、機械の操作力、頭の切り替えが早くなる等、鍛えられるでしょう。
しかしながら、ゲームは人との対話がなく、勝つか負けるかの1か0の世界になりがちです。
絵本は静止画のイラストをみつつ、耳から情報を入れていきます。
絵を見ながら、その絵の意味を知るために、耳で聞く力がつきます。
耳から得た情報で、目の前の絵を見て、想像がどんどん膨らんでいきます。
読み聞かせを受けている子どもにとっては、一見単純な動作に見えます。
しかしながら、目で見て耳で聞くという一連の作業は、人間の脳は忙しい動きをしています。
目で見る記憶、耳から聞く記憶、それらから様々な事態を考え、頭の中は様々な思いを張り巡らせて行きます。
幼児期に読み聞かせを続ける事により、自然と脳全体が動き、発達していくのです。
また、自然と様々な言葉、言い回しが身についてきます。
更には、ゲームのような電子音の声ではなく、人間の生の声であることが重要です。
読み手の読み間違いも人間らしいです。
読み聞かせ途中で一旦感想を聞くのも良いでしょう。
楽しい内容の最中は笑顔で読み、子どもにもその笑顔を見せ、怖い場面では、怖い顔をして読んであげると良いでしょう。
場面場面で空気を感じ取る能力が身につくようになります。
絵本の選び方のコツ
沢山の絵本が販売されているので、どれを選んだら良いか迷うかと思います。
子どもの年齢別に、選んで行くのがわかりやすいでしょう。
10ヶ月~3歳までは、日常生活に関わる絵本が良いでしょう。
食べ物、動物、乗り物といった、実生活で見かけるもの、関わるものを見せる事により反応を示します。
知っているものが目に飛び込んでくるだけで、大きな喜びを見せます。
4歳以上になってくると、好みを表すようになります。
絵のテイストや、タイトルを読んで、好き嫌いを示します。
時に第一印象で読む前から拒否するような事もあります。
5歳以上になってくると、文字も読めるようになってきます。
読み聞かせからひとりの読書に切り替わっていく時でもあります。
絵が多め、文字が少なめ等の比率も考え、本を選ぶことをおすすめいたします。
あまりに文字が多すぎると読みにくくなってしまいますが、絵ばかりも面白くありません。
絵本の読み聞かせは、ただその本のストーリーを伝えるだけが役割ではありません。
喜怒哀楽を表現し、子どもと感情を共有することで、感性が豊かになっていきます。
絵本を通じて入ってくる情報にプラス、読み手とのコミュニケーション能力も備わって行きます。